フアイア糖鎖TPG-1の給与量の目安
【獣医療向け】フアイア抽出「糖鎖TPG-1」投与量の目安と臨床応用:疾患別ガイドライン
フアイア抽出「糖鎖TPG-1」(以下、フアイア)は、マクロファージ調整作用、抗炎症・抗酸化作用、粘膜免疫亢進作用などを通じて、動物の免疫バランスを「過剰でも不足でもない状態に整える」ことを目的としたサプリメントです。
フアイアは、標準治療の補助(副作用管理、QOL維持)や、難治性の慢性疾患、免疫介在性疾患の長期的な管理において使用され、その投与量は、日本獣医フアイア研究会が定めるガイドラインに基づき、目的と体重に応じて3段階で設定されています。
ここでは、特に重篤な疾患や免疫疾患に対する投与量の目安、および実際の臨床現場での適用例をご紹介します。

フアイア糖鎖TPG-1投与量の目安(体重10kg未満の小型犬・猫基準)
TPG-1の投与量は、体重10kg未満の小型犬・猫を基準とし、付属のスプーン(1杯=約0.5g)で決定されます。
1杯0.5g(Huaierを100mg以上含有)のスプーンで給与する粉末状の犬猫用フアイア製品の場合
| 目的 | 投与量(目安) | 付属のスプーン/日(10kg未満) |
| 低用量(1倍量) |
健康維持・QOLの維持 |
1杯/日 |
| 推奨量(2倍量) | 標準治療(抗がん剤など)の補助、免疫疾患の管理 | 2杯/日 |
| 高用量(3倍量) | 腫瘍の再発予防、緩和ケア | 3杯/日 |
【注意点】 投与開始から最初の2週間は、体内に糖鎖成分を満たすため、給与量を2倍量(推奨量)にすることが推奨されています
疾患領域別 投与量の適用と症例
フアイア糖鎖TPG-1は、疾患の重症度や治療段階に応じて、投与量が使い分けられています。
※臨床報告事例があるものは各症例ページへ飛ぶことができます。
A. 腫瘍疾患に対する投与量
腫瘍疾患におけるTPG-1の使用は、主に標準治療のサポートや、長期的なQOL維持・再発予防に焦点を当てています。
| 目的 | 投与量(目安) | 臨床応用事例 | |
| ・腫瘍摘出後の再発予防 ・手術不適応例 ・緩和ケア |
3倍量 |
2倍量から3倍量に増量して継続。
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・標準治療の補助 |
2倍量 |
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・健康維持 |
1倍量 |
FeLVキャリア猫の線維肉腫(手術拒否)に、
通常量を投与し腫瘤が消滅。
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B. 慢性・免疫介在性疾患に対する投与量と減量戦略
慢性腸症や免疫介在性疾患では、治療開始時や症状が不安定なときに推奨量(2倍量)を使用し、症状が改善した後に低用量(1倍量)に減量して長期維持を図る戦略が取られています。
| 目的 | 投与量(目安) | 臨床応用事例 | |
| 治療開始時の導入期における併用 | 治療導入期(2倍量) |
犬の難治性慢性腸症(リンパ球形質細胞性腸炎)に対し、
プレドニゾロン1mg/kgと2倍量を併用開始。 |
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症状が安定した後の |
維持・休薬期(1倍量) |
慢性腸症の犬(上記と同症例)において、ステロイドの減量に伴いTPG-1も1倍量に減量。
その後、ステロイド完全休薬後も1倍量のみで良好な状態を維持。 |
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| 慢性再発性猫風邪の再発抑制 | ウイルス再発防止(2倍量→1倍量) | 慢性再発性の猫風邪に対し2倍量で開始し症状消失後、 通常量(1倍量)に減量して6ヶ月以上再発なし。 |
特に、難治性の慢性腸症の事例では、TPG-1の併用によりステロイド(プレドニゾロン)の減量が可能となり、最終的にはTPG-1のみを通常量(1杯/日)継続することで良好な状態を保つことができました。これは、TPG-1が腸粘膜の異常な免疫応答をコントロールしたためと考えられています。
C. 皮膚疾患・血管症に対する投与量
犬の皮膚疾患や脱毛症に対するTPG-1の使用も報告されています。
| 疾患 | 投与量 (目安) | 臨床応用事例 | |
| アトピー性皮膚炎 | 2倍量 |
プレドニゾロン休薬後、TPG-1を2倍量で開始し、
掻痒・紅斑の減少を認めた。 |
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| 免疫介在性疾患(エバンス症候群/腎症) | 2倍量→1倍量 | 初期に2倍量を2週間使用し、以降通常量(1倍量)を継続。 腎数値やタンパク尿の改善、脱毛部位の発毛を認めた。 |
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| 血管症・脱毛症X | 2倍量 | アドナやリリカなど他の薬剤と併用。 TPG-1は2倍量を投与し育毛傾向が期待された。 |
まとめ:投与量選択の考え方
フアイア糖鎖TPG-1の投与量は、疾患の種類にかかわらず、その介入の積極性によって決定されます。
1. 導入・サポート期(2倍量):
症状が不安定な時期、または標準治療(化学療法や高用量ステロイドなど)と併用し、免疫サポートや副作用軽減を目的とする場合に選択されます。
2. 長期維持・軽度(1倍量):
症状が安定し、QOL維持を目的とする場合、あるいは標準治療の休薬後に免疫恒常性を保つために減量して継続する場合に選択されます。
3. 積極的な緩和・再発予防(3倍量):
腫瘍の再発予防や、打つ手がない場合の緩和ケアとして、最大の免疫調整作用を期待する場合に選択されます。
フアイアは、免疫を単純に強化するのではなく、バランスを「整える」ことで治癒力を底上げする役割を果たすため、これらの投与量を参考に、症例の状態に合わせて適切に活用することが重要です。
▼以下の記事では給与量の目安についての解説を行っております。合わせてご参照ください。