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【症例】肝臓腫瘍の高齢犬の緩和ケア

症例提供 上條圭司先生(ゼファー動物病院)

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症例について

初診時年齢12歳、去勢済みオスのシーズーです。

2021/4/1肝臓に腫瘤を確認し、4/15摘出手術の予定でしたが、飼い主様のご都合でキャンセルとなりました。同年7/2、精査のため二次診療センターを受診。CT検査により肝臓の腫瘤が(後大)静脈を圧迫し、循環不全に陥っていることがわかりました。また供血犬とのクロスマッチが適合せず、総合的判断で手術不適としました。

 

経過と結果

打つ手無く7/21からフアイア糖鎖TPG-1を開始しました。
8/21に腹腔内出血を起こし血液検査を実施、肝数値が振り切っておりましたが対症療法のみで回復しました。その後は数か月おきに検査を実施しましたが、肝数値は一時的に悪化するもそのたびに回復し、維持しておりました。また、腹腔内出血で倒れた8月に9.2まで上昇したCRPは、腫瘍があるにも関わらず一旦0に落ち着きました。2022/6/13に亡くなりましたが、余命半年と判断していたところを一年以上生存しました。貧血が進む中でも亡くなる少し前まで元気も食欲も維持できました。

2021年4月1日

肝臓に腫瘤を確認

2021年4月15日 摘出予定:中止
2021年7月2日 CT検査にて44mm×77mm×50mmの腫瘤が静脈を圧迫
クロスマッチ適合せず、手術不適。
2021年7月21日 フアイア糖鎖TPG-1投与開始(3倍量)
2021年8月21日 腹腔内出血:対症療法を行う
2022年6月13日 永眠

考察と感想

 

今回の症例に関しては、フアイア糖鎖TPG-1の効果があったと思います。何も打つ手がない子、手術を希望されない方に、勧めていきたいです。