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【症例】副鼻腔炎(慢性鼻炎)の猫

症例提供:北海道内 動物病院(獣医師)

重度の鼻汁や眼脂を伴う若齢の難治性副鼻腔炎の猫に対し、糖鎖製剤(TPG-1)の給与によりQOLが改善した症例

糖鎖製剤(TPG-1)使用概要


投与量

投与期間

2倍量

導入初期〜炎症再燃時

4倍量

約60日~

※犬猫用フアイア製品として

症例基本情報


品種

年齢 8ヶ月齢
主訴 重度の鼻汁および眼分泌物を伴う顔貌の悪化
既往歴/背景 保護猫である。
猫風邪(上部呼吸器感染症)の蔓延環境にあり治療を断念しかけていたため、引き取り治療を開始した。

 


症例概要

    【検査・診断】 

    病態:副鼻腔炎、慢性鼻炎(いわゆる重度の「猫風邪」の後遺症・慢性炎症状態であった)


    【課題の特定】

    初期の標準治療によって症状は一度落ち着きを見せたが、8ヶ月齢という若齢であることから、ステロイドの長期利用に伴う副作用が懸念されていた。今後のQOLを維持していくためにも、ステロイドの漸減休薬が課題となっていた。

     

    治療経過・併用戦略

      導入期:
      まずは標準治療として抗生剤、ステロイド、IDU点眼を行った。治療開始から約2ヶ月ほど経過し、症状が落ち着いたタイミングでフアイア糖鎖TPG-1を1倍量のBID(1日合計2倍量)にて給与開始した

      調整期:
      慢性鼻炎の症状が一時的に見られる(または悪化の兆候がある)たびに、フアイア糖鎖TPG-1の用量を2倍量のBID(1日合計4倍量)へと適宜増量した。並行してステロイドの減量・休薬を試みた

      維持期:
      最終的に、フアイア糖鎖TPG-1を1日合計4倍量で給与しステロイドの休薬を達成
      良好なQOLが維持されている


      臨床経過・データ推移

      経過時期

      フアイア糖鎖TPG-1

      (倍量)

      一般状態

      治療内容(薬剤等)

      初診

      -

      重度の鼻汁・眼分泌物

      抗生剤、ステロイド、IDU点眼

      約2ヶ月後

      2

      寛解

      継続

      症状再燃時

      4

      鼻汁・眼脂が減少

      ステロイドの減量

      現在

      4

      QOLの維持

      ステロイド休薬、フアイア糖鎖TPG-1単独で維持

         

      ▲上:2倍量時(眼脂や黄色鼻汁が認められる) 下:4倍量時(目元・鼻元が落ち着く)

      【変化の要約】

      フアイア糖鎖TPG-1を1日4倍量(2倍量BID)へ増量した後に約2週間で、それまで続いていた眼脂が減少した。結果的に実感できるレベルまで劇的な外観の改善が認められ、活力を保ちながら安定した生活を送れるようになっている。

       

      考察

      治療のポイント:
      本症例は、難治性の慢性炎症に対してフアイア糖鎖TPG-1が「用量依存的」に効果を発揮する可能性が示唆される症例である。1日2倍量ではコントロールが不十分であった場合でも、1日4倍量へ増量することで粘膜炎症に対しての健やかな維持に寄与する可能性が示唆された

       

      結語

      若齢期の猫風邪後遺症(慢性鼻炎・副鼻腔炎)は、標準治療を実施する中で、慢性的に続いてしまうこともある疾患であるが、フアイア糖鎖TPG-1が一つの治療選択肢としての示唆があると考えられる

      本資料は動物医療関係者向けの学術的参考情報です。一般飼い主向け広告ではなく、特定の疾病に対する診断、治療、予防または効果を保証するものではありません。本品は動物用医薬品として承認されたものではありません。無断転載・転送・一般飼い主への配布を禁じます。