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【症例】口腔扁平上皮癌の雑種猫

症例提供:神奈川県内 動物病院(獣医師)

外科的治療が困難な口腔扁平上皮癌の猫に対し、緩和ケアに加えてフアイアを併用した症例

 

フアイア給与概要


給与量

給与期間

2倍量

約14日〜

 

症例基本情報


品種

雑種猫
年齢/性別 12歳(2014年1月1日生)/ 未去勢雄
初診日
2026年6月1日
主訴

舌下のマス病変

既往歴/背景

完全室内飼、ワクチン接種済、FIV,FeLV陰性
2026年5月中旬より流涎目立ち食欲低下

 


症例概要

    【検査・診断】 

    初診時の検査において、舌下に腫瘤病変が確認された。
    この所見と病理検査に基づき、口腔扁平上皮癌と診断した。
    (多数の分裂像を伴う高悪性度と思われる)

    【課題の特定】

    舌下という発生部位の特性上、積極的な外科切除が困難な状態であった。そのため、身体的負担を最小限に抑えつつ、進行する症状の緩和(痛みのコントロールや食欲の維持)を行い、QOLを保ちながら全身状態を維持できるかが重要な課題となった。

     

    治療経過・併用戦略

      標準治療:
      食欲増進・制吐作用を目的としてミルタザピンと、痛みのコントロールに対してロベナコキシブを用いた治療を実施した。

      独自の工夫:
      外科的治療が困難であることから、補完的なサポートを行う目的で、フアイア糖鎖TPG-1を2倍量でDay22より導入した。

      目標設定:
      根本的な完治を目指す外科的アプローチが選べない中で、少しでも長く、痛みや苦しみを少なく穏やかに過ごせるよう、全身状態を確認し治療を進めている。


      臨床経過・データ推移

       
       

      Day

      体重

      (kg)

      フアイア糖鎖TPG-1の給与量
      (倍量)

      治療内容(薬剤等)

      備考/状態

      0

      3.8

      -

      ミルタザピン
      1.88mg

      ロベナコキシブ
      6mg

      舌下腫瘤病変確認。
      外科治療困難と判断し、治療開始。

      22

      3.4

      2

      フアイア開始

       

      38〜

      3.1

      2

      -

      現時点で顕著な変化はない。

       
       
       


      【変化の要約】

      フアイアの給与を開始して以降、現時点では外観や活発さなどに顕著な変化は認められていないが今後の状況についてのモニタリングが必要な症例である。

       

      考察

      治療のポイント:
      本症例は、舌下に発生した腫瘤により外科的な腫瘍切除が難しい口腔扁平上皮癌の症例であった。外科手術を選択されなかったため、ミルタザピンとロベナコキシブによる対症療法を開始している。

      併用による相乗効果:
      鎮痛剤などの長期投与において懸念される副作用に対し、フアイアを併用している。現状は給与して間もないため、実感はまだない状況であるが、今後の様子について、注意深く見ていく必要がある。

       

      結語

      外科適応外となった腫瘍症例に対し、「痛みのコントロール」と「副作用軽減」を両立させるアプローチは、QOL維持に直結する。本症例は、積極的治療が難しく緩和ケアを選択せざるを得ない他の症例にとっても、フアイア糖鎖TPG-1が選択肢の一つとして示唆される症例である。

      本資料は動物医療関係者向けの学術的参考情報です。一般飼い主向け広告ではなく、特定の疾病に対する診断、治療、予防または効果を保証するものではありません。本品は動物用医薬品として承認されたものではありません。無断転載・転送・一般飼い主への配布を禁じます。